初心者バンドマン向け!ライブハウス出演時のタブー10選
ライブハウスは自由なところ!
とはよく聞きますが、自由を履き違えてはいけません。
自由=なんでもOKだと勘違いしてしまうと、無秩序な場所になってしまいます。
しかし、ライブハウスに出演し始めた頃は、何がOKで何がNGかわからない場合も多いと思います。
そこで、京都でGROWLYというライブハウスを経営している恭平 a.k.a こども社長( @kyoopees )が考える、
ライブハウスに出演する上でやってはいけないタブー10選をお送りいたします!
「こんなの当たり前だろ!」っていうことから、
「え、これってやっちゃいけないの?」ってことまで!
ライブを始めて半年くらいまでのバンドは、とりあえず見てほしいです!
※個人的見解になります。
レディゴォ!
初心者バンドマン向け!ライブハウス出演時のタブー10選
先日、ツイッターでこうツイートしました。
【バンドマンのライブタブー①】
— 恭平 a.k.a こども社長 (@kyoopees) May 17, 2019
・演奏時間を故意に大幅に上回る
・告知解禁より前に告知
・勝手にチケ代値下げをweb告知
・ハコ周辺でポイ捨て、落書き
・決まってるライブをキャンセルして同日に他のライブに出る#他にもたくさんあるからリプで#あくまで個人的意見#もちろん犯罪行為は全部ダメ
【バンドマンのライブタブー②】
— 恭平 a.k.a こども社長 (@kyoopees) May 17, 2019
・他人の楽器を勝手に演奏する
・物販売上を私的利用や無断借金
・会場の機材を故意に壊すような行為
・関係者用音源などの転売
・ライブ当日来ない
・音信不通#他にもたくさんあるからリプで#あくまで個人的意見#もちろん犯罪行為は全部ダメ
ツイッターでは項目を並べただけでしたので、今回はイベント当日まで、当日、そしてイベントが終わった後に分けて、一つ一つ解説を入れていこうと思います。
イベント当日まで
まず、イベントの当日を迎えるまでにやってはいけないことをまとめます。
ライブが決まってから当日を迎えるまでに、やらなければいけないことは多いですが、反面"やってはいけないこと"も存在します。
告知解禁より前に告知
バンドを始めたての頃は、"告知解禁"という言葉を聞き慣れないと思います。
僕がバンドを始めた15年前には無かったような、、、
イベントにもよりますが、"告知解禁日時"が設定されてる場合があります。
「この日時まで、SNS等に情報をあげてはダメですよ」ということです。
SNSだけでなく、友達や身内に直接教えるのも厳密にはNGです。
告知解禁日時は、詳細が全て決まって(詳細が全て決まることをfixと呼んだりします)から決まることが多いので、
ライブオファーを貰った時や、出演が決まった時にはまだ設定されてないことがあります。
告知解禁日時が設定される理由は、告知を一斉にすることにより告知の効果を高めたり、チケットの取扱が決まる前に情報が出て混乱が起きるのを避けるためです。
嬉しい対バンに誘われたり、出たかったイベントに出演が決まったとしても、一旦喜びを抑えて、告知解禁日時を確認してから宣伝するようにしましょう。
勝手にチケット代値下げをweb告知
これは案外多いのですが、複数バンドが出るいわゆる"ブッキングイベント"に出演することになった際、ツイッターなどのSNSで
「僕らから買ったらチケット代を半額にします!買ってください!」
といった内容の告知を目にすることがあります。
ライブを見に来て欲しい、ちょっとでもチケットをハケたい気持ちはわかりますが、チケット代を勝手に値下げしWEBで告知することもNGとされています。
チケット代は様々な理由で設定されています。
主催者が決定したチケット代を勝手に値下げすると、他の共演者に不公平になるからです。
ちなみに個人的には、チケット代の"値下げ自体"は絶対NGだと思っていません。
(イベントによっては絶対にNGな場合もありますので主催者に確認しましょう。)
もしディスカウントする場合も、WEB上で公言するのは控えるべきです。
決まってるライブをキャンセルして同日に他のライブに出る
一度出演が決まったイベントを、キャンセルすることは基本的にNGです。
でもどうしてもキャンセルしなければいけないこともあるかもしれません。
キャンセルしても仕方ない事項としては
・インフルエンザなどの感染症に感染した
・大怪我、大病によりライブ演奏することが困難
・身内の不幸があった
・天災による交通機関の麻痺でどうしても会場に行けない
等です。
キャンセルを助長するようなことはもちろんしたくないですが、「どうしても出演が困難」という場合は出演キャンセルをせざるを得ません。
メンバー一人が出演できない自体でも、残ったメンバーでアコースティックセットでの出演など、主催者と協議することが必要です。
そんな中、"他に誘われたイベントに出たいから、決まってるイベントをキャンセルする"というのはタブーとされています。
理由はズバリ、信用を失うからです。
イベント出演は、主催者と出演者の間で交わされた約束です。
その約束を簡単に破ってしまえば、今後の信用に関わります。
"他のイベントに出る"ということ自体がNGというよりも、"キャンセルは、どうしても出演が困難になった時"のみというのが常識です。
そうしないと、それこそ無秩序が完成してしまいます。
主催者だけでなく、お客さん、対バン、色んな人に迷惑をかけてしまいます。
イベント当日
さて、いよいよイベント当日です。(もうここで2000字オーバー)
初ライブがワンマンイベントということは無いと思うので、対バンがいます。
ライブハウスのスタッフもいます。
自分たちだけではないので、やってはいけないことを確認しましょう。
他人の楽器を勝手に演奏する
対バン(他のバンドが共演する)イベントの場合は、楽屋や舞台袖に、対バンの楽器が置いてある場合があります。
それを本人の許可無く演奏(ドラムを叩いてみたり、ギターを弾いてみたりする)行為はNGです。
もちろん他人の物を勝手に触ること自体が良くないです。
本番中に弦が切れる原因になったり、倒したりして壊してしまったら弁償問題など、思わぬトラブルに発生します。
楽器の置き場所を移動しなければ通れない場合も、勝手に移動するのは極力避けたほうが良いです。
(そういうことが起きないように、楽器の置き場所は配慮しましょう。)
会場の機材を故意に壊すような行為
マイクを投げたり、ステージ上で水を撒いたり、ドラムセットに突っ込んだり、、
有名なバンドがそういうパフォーマンスをしてるのを見ると、真似したくなりますよね。
しかし、それは絶対に駄目です。
まず、壊してしまったら弁償する必要があるのはもちろんのこと、対バンの演奏や翌日の営業ができないなどの二次災害が発生する可能性があります。
金銭換算すると、10万円じゃ足りない場合もあります。
そんな金額が、アナタには払えますか?
払えたとしても、お金で済む話では無いかも知れませんね。
もしどうしてもそのようなパフォーマンスをしたいのであれば、自分の持ち込み機材で行いましょう。
その場合も、他人や他の機材に当たったりしないように気を付けないといけません。
個人的には、楽器を投げるパフォーマンスは好きではありません。
自分たちの魅力を増幅させる武器である楽器を粗末に扱うことは、何もかっこよくないです。
演奏時間を故意に大幅に上回る
ライブを始めたての頃は、持ち時間をキッチリ守ることは難しいかも知れません。
急にギターの音が出なくなったり等のトラブル対処法も、最初はわかりませんよね。
そういった場合でも、決められた持ち時間は必ず守らなければいけません。
もし押してしまう(時間をオーバーしてしまう)場合は、演奏予定の曲を取りやめることも視野に入れてください。
それくらい持ち時間を守ることは大事です。
なぜなら、対バン、お客さん、ライブハウス、色んな人に迷惑がかかるからです。
30分の演奏時間も、色んな人の協力の下に成り立っています。
余談ですが、持ち時間を巻く(予定より早く終わる)ことはあまりタブーとされていません。
早く終わった場合は、転換時間を長く取るなどで調整可能だからです。
「持ち時間分の持ち曲がないから喋りに自信ないけどMCで時間稼ぎしなきゃ、、、」と思う必要は全く無いので安心してください。
ライブ当日来ずに音信不通
これは言わずもがなですが、無いことも無いので書きました。
いわゆる「飛び」ですね。
幸い、GROWLYではほとんど起きたことないですが、たまに聞きますよね、、。
本当に色んな人に迷惑がかかりますので絶対にやめましょう。
イベント終了後
イベントや自分たちの演奏やイベントが終わったあとも、やってはいけないことがあります。
ライブが終わった後も気が抜けません。
物販売上の私的利用や無断借金
今回のタブーの中で、明らかに違法なことは省きました。
例えば人を殴るとか、酒を強要するとか、他人の楽器を盗むとか、、
もちろんやってはいけません。
そういうことを書き出すとキリがないので今回は割愛しました。
そんな中、これはもしかしたらOKなんじゃないか?と勘違いされるのが、物販売上の私的利用や無断借金です。
なぜなら、メンバーであるなら、100%他人の金とは言い難いからです。
しかし、個人の金でもありません。
物販の売上金やメンバーから集めたお金を私的利用したり、「ちゃんと返すから大丈夫だろう」という気持ちで勝手に借りるのは絶対にやめましょう。
自分が関わったお金だったとしても、勝手に手を付けると犯罪になる可能性が高いです。
お金のトラブルはメンバー間トラブルの原因として多いので、特に気を付けましょう。
関係者用音源などの転売
対バンの方が音源やグッズを、好意でくれることがあります。
そして中には、関係者にしか渡してない貴重なものもあります。
それが何故かメルカリなどで転売されており、たまに問題になります。
例えバンドを辞めて不要になったとしても、頂いたグッズなどを転売することは絶対にやめましょう。
ハコ周辺でポイ捨て、落書き
これはもちろんライブハウスの周辺じゃなくてもダメですが、気を付けてほしいことの一つです。
地域によって、近隣住民と折り合いをつけるのに必死に努力してるライブハウスもあります。
それが、出演者が心無い行為をすることにより、経営を続けることが難しくなることだってあります。
実際、近隣住民とのトラブルにより、閉店を余儀なくされたライブハウスも少なからずあります。
GROWLYも住宅街にあるので、近隣住民に迷惑をかけないように努力をしています。
出演したバンドマンのせいでライブハウスが潰れるなんて、そんな悲惨なことはないですよね。
特にライブハウスの周辺では、周りに迷惑をかける様な行為はやめましょう。
まとめ
というわけで今回は初心者バンドマン向けのライブハウス出演時のタブー10選をお送りしました。
知らなかったことがもしあったら、やらない方が良いでしょう。
個人的な見解で書きましたので、「ウチは全然いいよ」というライブハウスもあるかもしれません。
しかし、一定数はタブーなライブハウスがあると思います。
ココに書いてあることは、やらないに越したことはありません。
他にもタブーがあったら是非教えてください。
中には、「こんなの書くまでもない常識だろ」という人もいるかも知れません。
しかし、初心者の頃を思い出してください。
初心者の頃は、誰だって知識がゼロで、常識とされていることを知らないことだってあります。
実際、僕もたくさんありましたし、知らないことは今もあると思います。
知らないことは罪ではありません。
先人が教えてあげることは大切だと思います。
知った上で、若い力が変えていける常識もあると思います。
自分の当たり前は他人の当たり前ではありません。
この記事が、若いバンドの罪を一つでも消しますように。
関連記事です。
今回とは逆に、初心者バンドマンがやるべきことを書きました。
ライブハウスが続くということは、なぜ必要なのか。
どうしてもイベントが開催できない時、それは自然災害が起きた時。
チケット代を値下げすることについて。
詳しくはWebで。もしくはライブハウスで。